BLOG

ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 建設業
  4. 建設業で使えるITツール【事例を紹介】

建設業で使えるITツール【事例を紹介】

建設業は労働時間が長く、厳しい業界です。労働時間が長い業界ランキングでは、常に上位に入ってきています。

また、3K(きつい、きたない、きけん)と言われるイメージが世間にもついています。

そんな建設業も労働環境の改善のために、働き方改革に取り組んでいます。働き方改革の一部にITツールを利用することが挙げられます。

この記事では、建設業におけるITツールの事例や状況を紹介していきます。

ITツールを利用する訳

 ITツールを利用する訳は、労働環境を改善するためです。なぜなら、日本は他国と比較して、社会人が働きすぎているからです。

具体的に言うと、仕事で悩み、過労死している人がいることが他国では問題視されています。

そのため、政府は2019年4月に「働き方改革関連法」を施行しました。他の産業はそれ以降、法律に則って働き方改革を進めています。

一方で、建設業はその法律に関して5年の猶予が与えられています。労働時間が長く、他の産業と足並みを揃えて働き方改革を遂行していくことが厳しいためです。

急ピッチで働き方改革を進めようとすると、無理やりでもITツールを用いる必要があります。

ITツールがもたらす効果

ITツールがもたらす効果は生産性の向上です。

ITツールと言っても、様々なものが存在します。建設業では、設計、積算、見積などの業務に加えて、現場では工程管理、品質管理、コスト管理、安全管理を行う必要があります。そのすべての業務に関して、ITツールを利用する価値があるのです。

今まで1日かかっていた作業が、ITツールを用いることで、半日で終わったり、そもそもその業務を行う必要がなくなることもあり得ます。忙しい建設現場では、ITツールに慣れるまで時間がかかりますが、結果的には業務効率に繋がります。是非活用しましょう。

既に実用化されているITツールの事例

ITツールは既に実用化されてきています。ここではITツールの事例として、図面・写真管理アプリ、安全管理システム、ドローンの3つの事例をご紹介します。

図面・写真管理アプリSPIDERPLUS

SPIDERPLUS

SPIDERPLUSとは、図面を保存したり、電子黒板としてつかったり、検査記録として出力できる業務効率化のi-Padアプリです。

現場監督者の仕事の一つとして、図面と写真の管理があります。図面と写真は作業者に対しては指示するために、施主に対しては仕様の確認のために度々使います。

今までは、図面は紙で、写真はデジカメで撮影してPCで管理していました。また、図面と写真は別々で管理されており、関連付いていませんでした。

しかし、SPIDERPLUSを用いれば、図面はi-Pad上でいつでもどこでも出すことができます。

また、写真も撮った位置と図面をリンクさせることができるので、写真がどこを表しているのか見やすいです。施主検査や社内検査での指摘があった場合、図面と写真をリンクさせるだけで、指摘事項リストをExcelに落とし込むことができ、現場巡回時の資料を作成する手間が省くことができます。

作業員向け安全管理システム「Envital」(安全性の向上)

大林組プレスリリース

Envitalとは、大林組で活用している作業環境と作業員の体調管理システムです。

近年、地球温暖化が加速することにより、夏場は猛暑の日々が続いています。炎天下の中での作業では、熱中症に陥る人が後を絶えません。この問題は年々深刻化しており、毎年熱中症対策を講じている人は多いことでしょう。

現場監督者は、自分の体調だけでなく、作業員の体調管理を行う必要があります。しかし、複数の作業員を何時間も管理することは不可能です。そんな時に「Envital」が活躍します。

Envitalは、作業者一人ひとりの心拍数と、作業者の滞在する場所のWBGT 値の両側面から作業者を見守ることが可能なシステムです。

リストバンド型ウェアラブルセンサを建設現場の作業者に着用してもらい、管理者が一元管理することにより、炎天下での体調不良の予兆を捉え、声かけなど適時の注意喚起を促進できます。

作業者個人が滞在する作業環境のWBGT値を各個人に紐づけることも可能です。互いに無線通信可能な小型のWBGT 計を現場内に複数設置し、各作業者を似たような環境のWBGT値と紐づけることで、より細かく作業者の状態を把握できます。

ドローンで進捗管理、安全管理、品質管理

スタジアム、病院、ショッピングモールなど巨大な建築物は隅々まで管理することは非常に困難です。工事の進捗管理を満遍なく行うことは規模が大きいほど大変です。現場を巡回して、進捗や品質、安全管理を行なっていると、すぐに1日使ってしまうこともあります。

例えば、東京オリンピックに向け完成した「新国立競技場」の敷地面積は約10万m2。東京ドームで言うと2.5個分です。特定の場所まで行こうと思うと、最悪30分かかることもあります。そこへ頻繁に行き来すると思うと面倒ですよね。

また、外壁や雨樋は高所で確認するにも難しい場合もあります。

こんな時にドローンを活用すると非常に便利です。移動速度の速い、また上空へも簡単に上がれるドローンで撮影すれば、わざわざ足を運ぶ必要がなくなります。

細かい確認は出来ないかもしれませんが、気になったところだけ足を運べば良くなるのですから、楽ですよね。

まとめ

この記事では、建設業におけるITツールの事例や状況を紹介しました。

建設業の働き方改革は、5年の猶予が与えられているものの、既に上記のようなITツールが浸透してきています。

この1年間はITツールによって目覚ましい発展が見られたと思いますが、他の産業と比べるとまだまだ労働環境は良くないです。今後も労働環境の改善にITツールの利用が不可欠です。

ITツールをさらに使いこなすことや、使ってみたことで生まれてきた課題などまだまだ改善の余地はあるでしょう。

関連記事